その後の長男と、講演のお知らせ

2009/5/21

前回の投稿では、小6の長男の話を紹介しました。
読まれていない方のために、
もう一度、手短にお伝えすると、

塾に通う長男が、電車の中で会社帰りの人々の目を見て、
「死んでる」と感じて、
自分も大人になったら、あんな目の大人になるんだろうか?
と疑問を持ち始めた。
そして、一晩過ぎた翌朝、起きてくるなり長男が発した言葉は、
「俺、今日から変わるわ」だった。
そんなお話でした。

そして、前回の投稿後、
たくさんの方からメールをいただきましたので、
その後の長男のことを簡単にお伝えしておきたいと思います。

この春から中学生になった長男は、
プロ野球選手になる夢に近づくため、
中学の野球部ではなく、
硬式野球(ボーイズリーグ)のチームに入部する決断を自ら下しました。
学校のない土日は、朝5時に起床して電車で多摩川のグランドまで出かけ、
クタクタになるまで練習して、夜6時過ぎに家に帰ってくる。
いま、そんな日々を過ごしています。

この半年、長男を見ていて、私がつくづく感じたのは、
子供というのは、大人が認識している以上に、
大人の様子を見ているということ。
周りにいる大人の姿を見て、そこに自分の将来の姿をダブらせ、
同じような人生を歩みたいかどうかを判断しながら、
自らが進むべき方向を探ろうとしている。

つらそうに仕事をしている大人ばかり見ていれば、
子供は、大人になることはつらいこと、
仕事とはつらいものと思い込んでしまい、未来を悲観しはじめる。

その逆に、テレビでイチロー選手の活躍などを見ていると、
こんな大人もいるんだ、こういう生き方もあるんだと可能性を感じ、
夢を追いはじめる。

子供たちは、目に触れる大人の姿を通して、自分たちの未来の姿を見ている。

大人側が、このことを意識していようがいまいが、
子供たちは、日々、大人たちの生き方を見て、
そこに自らの未来の姿を映し出している。

半年前に長男が発した一言をきっかけに、
私自身、いまさらながら社会人としての責任感を
強く自覚しはじめています。

「成長の喜びを感じながら働ける職場、働く人々を、日本中に増やしていく」。
その使命を忘れず、これからも仕事に取り組んでいきます。

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講演のお知らせ
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7月15日(水)、
「宣伝会議コミュニケーション・クリエイティブ・フォーラム」で、
講演することになりました。

■講演テーマ
売場から見えてきた、ブランディングとコミュニケーションの新たな可能性

■講演内容
売上=顧客数×リピート数×顧客単価。売上を伸ばすには、
掛け合わされる3つの要素のいずれかを高める必要があります。
そして、顧客数を増やす(新規顧客を獲得する)ための費用は、
既存顧客のリピート数を増やす費用に比べ約5倍かかります。
では、どうすればリピートを増やせるのでしょうか?
私は、顧客との様々な接点の中でも、特にリピート数に影響を与えるのは
「売場の応対力」と考え、
売場に立つ店長の皆さんとともにワークショップを重ね、
顧客がリピートしたくなる接客のあり方を探究してきました。
顧客に最も近い「売場」から見えてきた、
ブランディング、コミュニケーションの新たな可能性についてお話します。

会場、日時など、詳細が決まりましたら、
あらためて、お知らせいたします。

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朝の息子の一言

2008/11/26

今朝、小6の長男が目を覚まし、
自分の部屋から出てくるなり、発した一言は、

「俺、今日から変わるわ」

でした。

朝、一番に耳にする言葉として、
あまりにインパクトのある一言で、
この言葉を聴いた瞬間、
私の中にある何かも、
一瞬にして目覚めたような気がしました。

息子が、なぜ、そう思ったのか、
本人に聞いたわけではないので、真相はわかりません。
ただ、昨日の夜、私は息子とこんな会話を交わしました。

息子
「夜、塾から帰ってくるとき、思うんだけど、
電車の中にいる会社員のおじさんたちは、みんな、目が死んでるよ」


「それって、日本のサラリーマンは疲れているとか、
満員電車はきついとか、よくテレビで言っているから、
そう思ったんじゃないの?」

息子
「違うよ、ほんとに目が死んでるんだよ。こんな感じで・・・」
(自分の目を細める息子)


「それで、どう思ったんだい?」

息子
「俺も、大人になったら、あんなふうになるのかって思った」


「そうなりたいのかい?」

息子
「そうなるのかなぁ・・・・・」

と、つぶやきながら、息子は自分の部屋に消えていきました。

昨夜のこの会話が、息子の今朝の発言と
つながっているのかどうかはわかりませんが、
コーチを職業にしている私にとって、
息子が何かを変えようと決断した瞬間に立ち会えたこと、
また、息子がこれからどんな変化を起こし、成長していくのか、
それを傍らで見届けられる喜びを感じることができて、
今朝は、いつもより格段に「生きている幸せ」を実感できる朝でした。

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アクノレッジメントの威力

2007/5/29

私は、いま、コーチを養成するコーチ21という会社が提供している
トレーニング・プログラムのクラスコーチをしています。
私が担当するクラスでは、いま、アクノレッジメント(日本語に訳すと承認)の
スキルを取り扱っていて、クラスには約15名の方が参加されています。
クラスに参加されている方の中に、大学の先生がいらっしゃって、
先週、こんな報告をいただきました。

それまで、生徒に対して、どちらかというと、
誉めたり、何らかの評価を加えるような言葉を使って、
語りかけていたのですが、この一週間、生徒の行動の変化に目を向け、
自分が捉えた生徒の変化を、ありのまま、何の評価も加えずに、
生徒に伝えるようにしたら、それまで、一番後ろの席に座っていた生徒が、
翌日から、一番最前列の席に座るようになりました。

アクノレッジメントというのは、これくらい人間の行動を変える威力があるんだ、
ということをお伝えしたくて、今日は、コーチングの話しからはじめたのですが、
実は、このアクノレッジメントのスキル、ビジネスの世界で使えば、
しっかりブランドの向上に役立てることができます。

アクノレッジメント(承認)の基本は、挨拶です。
他人に対して挨拶をするということは、
「私は、あなたがそこにいることを認めていますよ」
「だから、こうして挨拶しているんですよ」というメッセージを
相手に伝えているわけです。
そこには、なんの評価も加わっていません。
ただ、相手の存在そのものを認め、言葉をかけている、ただそれだけのことです。
挨拶は、アクノレッジメントの中でも至ってシンプルなものですが、
人間というのは、他人から挨拶という形で自分の存在を認めてもらえただけで、
ものすごくうれしくなるものなんです。

ところが、ビジネスの世界では、この挨拶というのが、
最近、どうもおかしくなってきているようです。

先日、近所にある古本のチェーン店に行くと、アルバイトらしき店員が、
「いらっしゃいませー、こんにちはー(約10秒の間)
いらっしゃいませー、こんにちはー(約10秒の間)
いらっしゃいませー、こんにちはー」
と、こんな具合に、誰に向かって声をかけるでもなく、
オウムのように連呼していました。
文字面としては挨拶の形をしていますが、
言われたほうにしてみれば、
挨拶されているようには思えず、
これでは何のアクノレッジメント(承認)にもなってはいません。

「うちの店員の挨拶は、そこまでひどくはないよ」と、
ここで思われた方も、いらっしゃるでしょうが、
自社の社員、店員さんの挨拶が、
本当に目の前に存在している一人のお客さんの存在を認める
挨拶(アクノレッジメント)になっているかどうか?
この機会に、今一度、見直してみてください。
決められた言葉をただ口に出しているだけの
大根役者のセリフになっていないでしょうか?

冒頭で紹介した大学の先生のアクノレッジメントが
後ろの席に座っていた生徒を
最前列の席に導いたように、
今日、一人のお客さんに向けて発せられる
店員さんのアクノレッジメントの一言が、
年に一度しか来店しなかったお客さんの行動を、
月に一度の来店に変える可能性を秘めているわけです。

商売するもの、挨拶を侮るなかれ。

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